農業実験センターでは現在、1名の研修生が来年春の就農に向けて研修を行っています。
研修生の名前は地原さん。今日は単身で研修に励む彼女の作業風景をお届けします。
取材に訪れた時、地原さんは夏に栽培を終えた花きのハウスで何やら大きな機械を操作していました。
機械を操作して作業をする地原さん。女性一人ですが軽々と操作しています。
操作していたのは畝立て機。地原さんが作業をしていたハウスは夏に収穫を終え、その後にハウス内部の片づけをして秋の収穫に備えていました。そこに花の苗を定植するベッドを作るため、機械で畝立て作業を行っていたのです。
既に定植がされているハウスの様子。灌水用のチューブを配置したり、イボ竹を挿したり……準備するものは多いです。
事前に付けた目印を頼りに畝立て機を進ませていきます。実験センターの職員曰く、端側は機械がハウスに当たりそうになったり、土も水分を含んでいたりするので難易度は高いとのこと。しかし、地原さんはゆっくりと着実に作業を進めていきます。
作業を見つめるセンターの職員。時折、声をかけながら作業のサポートをしていました。
どんどん機械を進めていき……
ベッドができました!
機械で畝立てを終えた後は、曲がっていないか測りつつ、目印をつけていきます。作業を見守っていた職員は「結構真っ直ぐにできているので、上手いと思いますよ。」と一言。
作業を終えた地原さんは、自分をあるハウスに案内してくれました。そこにあったのは……
謎の野菜?いや、これはかぼちゃです。"おもちゃかぼちゃ"と呼ばれる立派な収穫物です。食用ではなく、あくまでも観賞用。ハロウィンが近づくこの時期、特に需要が高まっているといいます。デルフィニウムなどの他の花きと一緒に生花として市場に出荷されています。
おもちゃかぼちゃを箱詰めする地原さん。花き栽培以上に真剣に見えるのは気のせいでしょうか……。
地原さんは研修をしながら合間を縫っておもちゃかぼちゃを育てているそうです。花き栽培を終えたハウスで育て始めたら、思いのほか上手くできあがったそう。何というかとても自由な環境ですね。
箱詰めされたおもちゃかぼちゃ。多種多様な形があります。
今回は花きの収穫作業の取材ができなかったのですが、代わりに、あまり見ることのできないものを見ることが出来ました。今後も引き続き実験センター研修の様子を発信してきます。
<取材日 平成30年10月03日>
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