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新ひだか町も毎日のように気温が0℃を下回るようになり、完全に冬の厳しさを感じるようになってきました。今回は実験センターでの研修状況をお伝えします。
研修生の地原さんが作業をしていたのは、デルフィニウムが栽培されていたハウスでした。既に栽培を完全に終えていたハウスでは、片付け作業がされていました。次回の作付に向けて、不要になった花の根を捨てる作業です。事前に株堀機を使用して取り出した花の根から土を落として捨てます。余分な土を一緒に捨てないように手や道具を使ってほろっていきます。
捨てられる花の根。土ごと捨てないように付いていた土は落としておきます。
作業自体はかなり地道ですが、来年の作付けのためにかかせない作業です。これを怠ることで、次の定植作業の時に花の根が邪魔になるのを防ぐということです。この作業が一通り終了したら、残っている土の成分を計測して必要に応じて施肥を行います。その後、土を消毒して来年に備えるということです。
作業が落ち着くと指導員との話し合い…ですが、堅苦しいことはしていませんでした。日常的な会話といったムードで今後について語り合いです。常時、和やかな雰囲気で研修されているんだなといった感じです。
実験センター指導員との話し合い(?)の様子。和気藹々といった感じです。
ところで、本サイトをご覧になっている皆様は下の写真を覚えていますでしょうか。
10月に実験センターに取材に来た際、ベッドを作っていた様子です。今回取材したところ、このハウスの花が咲いているということで案内していただきました。その花がタイトルにもある、この花です。
花の名前はマトリカリアといいます。その一種であるシングルペグモという品種です。マトリカリアはキク科のヨモギギグ属の花です。見てのとおり、白い花びらの中心に黄色の花芯を持ちます。花自体が小ぶりですので、見ていて非常に可愛らしい花だなといった印象です。一見、カモミールと似ていますが実は全くの別物です。見分ける場所は葉の形が、マトリカリアの方が多少大きく、カモミールは細かい葉をつけているということです。
初めは畝立てから始まったマトリカリアも元気に育っていました。
最初に訪れた際には土しかなかったハウスでしたが、約3ヶ月で綺麗な花を咲かせているその光景が、本当に花って綺麗なものだなと思わせてくれます。ここまで育つためにたくさんの時間と労力がかけられていることも、そう思わせる要因なのかもしれません。
残り3ヶ月となった地原さんの農業研修。新規就農に向けて、もうひと頑張りです。
<取材日 平成30年12月17日>
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https://www.youtube.com/watch?v=6TxSMUUJ4s0
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