もともと新ひだか町在住で、主婦の宮越さん。花き農家を目指して今年の4月から農業実験センターで研修を行っております。研修開始から約3ヶ月。花卉農家を目指すきっかけやこれまでの研修について取材してきました。
取材に伺ったときには、以前記事にもしましたマトリカリアの選花作業中でした。
――花卉農家を目指すことになったきっかけは?
宮越さん:ここ三石で花卉農家として女性一人で就農されている方がいると聞き、驚きました。また、町内在住の獣医さんが花卉を始められたという話も聞き、町内在住で農家以外の人でも花卉農家になれるということがわかりました。そこから一人でプランと予算をたて、花を育てることに魅力を感じるようになり、年を重ねてもできる一生ものの仕事として花卉農家になりたいと思い、役場に新規就農の相談に行きました。
――研修を開始して約3ヶ月経ちましたが実際に研修してみていかがですか?
宮越さん:もともとアウトドアが好きで、外で作業することが思いのほか楽しく、ストレスフリーです。ただ、花が咲き始めると一気に収穫しなければならず、そこは大変ですね。実験センターでは、とてもよく教えてもらっています。まったく知識のない状況からの研修でしたので、花の栽培について1年間の流れがよくわかってすごくいいです。また、センターではデルフィニウム以外にも色々な花を作っており、それぞれ栽培方法も違うのでとても勉強になります。
実験センターで栽培しているスターチス
――今はどのような作業をされていますか?
宮越さん:今は花がすごく咲いているので、週4回花切り日として花を切るだけの日と、週2回管理作業として、防除作業や作付け用のベッドを作って植えられる状態にして定植したり、草取りしたりと沢山やることがありまね。機械の使い方も少しずつ覚えていっています。
――これからの就農に向けて・・・
宮越:子供がいるので、忙しい時期など夫の協力も得ながら、うまく作付けのコントロールをしつつやっていきたいと思っています。就農したら、一人ですべてやっていかなければならないので、研修中にできる限りの栽培技術を身につけていきたいです。また、同じ品種ばかりだとその値段が落ちた時が怖いので、複数の品種を栽培していきたいですね。ひとつのものだけを作り続けるのは性格的にも厳しいと思います、飽き性なので(笑)花は同じ名前の花でも、いろいろな品種があり、それぞれ栽培方法が違うので、とても面白いです。
今回お話を聞いて、とても楽しんで、前向きに研修されているという印象を受けました。まだ研修は始まったばかりでこれから大変なことも多く出てくるかとは思いますが、就農に向けて頑張っていっていただきたいと思います。
<取材日 令和元年6月25日>
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