第8期生の日根野さんが、ハウス団地でのミニトマト収穫を終えましたので、早速インタビューしてきました!
――ハウス団地での研修はどうでしたか?
日根野さん:ハウス団地はチャレンジできる場だと思っていたので、この1年色々なことにチャレンジしてきました。最初は無難にこなして、軌道に乗ったら新しいことにチャレンジしていくのが一般的だと思いますが、就農してから失敗する方が怖かったので、自分にベストな栽培方法を見つけるためにハウスごとに株間を変えてみるなど、色々なことを試していました。 これは上手くとか失敗だとか、こうしたら効率が良いとか本当に参考になりました。そのおかげで、自分に合った作型等を掴むことができたと思います! ただその代わり・・・ハウス団地研修に入る際に掲げていた“研修生一番の収量”という目標には、全然届きませんでしたけどね。(笑)
――研修で一番の失敗は何ですか?
日根野さん:促成栽培時のボイラーの温度管理ですかね。実は僕、経費を抑えるためにボイラーの設定温度を低くしていました。そしたら、花数が沢山ついてしまい、玉のサイズが全て小さくなってしまいました。追肥しても結局サイズは変わらず、小さいトマトを大量に収穫するには、ハウス団地のベテランパートさん達でも間に合わず、結局、ハウス6棟全ての収穫が計画より遅れてしまい、一部の玉がひび割れし、はね品になってしまいました。収量もでないし、人件費もかかるし・・・ボイラー代はケチるもんじゃないと心から思いましたね。
※促成栽培は2月から3月に定植を実施するため、ボイラーの稼働が必須となります。
――研修で一番の成功は何ですか?
日根野さん:自信をもってこれだと言えるものは無いですけど、抑制栽培は最初から最後までM玉やL玉サイズで収穫でき、出荷箱数もかなり出せました!何が良かったのかわからないですが、抑制ハウスでは冬の間に緑肥を行ったんです。これが成功の要因の全てだとは思いませんが、要因の一つではあると考えているので、緑肥は就農してからも実践していこうと考えています。
――パート回しは上手くいきましたか?
日根野さん:難しかったです。ハウス団地のパートはベテランの方が多いため、一年間やれた印象ですね・・・。就農した際、ここのパートの仕事量をイメージして回そうとしたら失敗すると思うので、ハウス団地よりも雇用人数を増やさなければいけないと感じました。パートさんの存在は、僕自身すごく重要だと考えているので、就農後はパートさんの働きやすい環境づくりにも気を配り、辞めないで毎年来てもらえるパートさんを見つけられたらと思っています。
――今後のスケジュールを教えてください
日根野さん:就農先の準備とこれから新規就農の後輩がやってくるので、その準備ですね。もー全然落ち着いてられないです!(笑)
就農後、トマトが一段落したこの時期に、葉物野菜を作るのもいいですけど、やっぱり僕はトマトを作りに来ているので、トマトをしっかり作るために、この時期は土づくりをしっかり行っていきたいと思っています。ま、その代わり冬の分までトマトで稼がないといけないんですけどね!(笑)
今回取材して、研修に就農準備と大変忙しい様子でした。研修は3月で終了しますが、就農後も引続き努力家の日根野さんを応援していきたいと思います!!
<取材:令和2年11月26日 静内ハウス団地>
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